ノー・カントリー/コーエン兄弟
ノー・カントリー/コーエン兄弟
ノーカントリー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
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1980年のアメリカ南部、特にアメリカとメキシコの国境沿いを主な舞台としたサスペンス映画。
1980年のその地域(というか今もだが)で思い浮かべるのはメキシコとアメリカでの麻薬取引だろう。
この映画はそんな麻薬の取引が行われたであろう場所で、たまたま狩りをしていた男、ルウェリン・モスが200万ドルの大金を拾う。
そこで追手として、ギャングだかマフィアだかが雇った殺し屋のアントン・シガーが殺しに行き、それを保安官であるエド・トム・ベルが追うというサスペンス映画。
――――――――――――――――――――――――以下は感想が含まれるので自己責任で(ネタバレは極力なくしてます)――――――――――――――――――――――――――――――
とかいって書こうと思ったけどやっぱり自分がなんとなくみた映画の感想を書くってむづかしいよね
じっさいワシあんまりこの映画そこまで良いとは思わないし。
にたような感じの映画だとパララックス・ビューかなぁ。
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そりゃ当たり前だけど時代設定もキッチリしてたし、まあ実際生前だからわかんないわけだけどステレオタイプな"あの頃"な感じがでてたのはよかったなぁ。
あとハビエル・バルデムって役者が例の殺し屋のアントン・シガーってのが演じてるわけだけどこれがまた何考えてるのかわかんねーようなやつで、表情から一切なにも読み取れないんだよね。でもそれがあいまってこれぞサイコパスっていう風格がしててかなりいい配役だとは思ったなあ。
まあ感想なんだけどあんまりスッキリと終わる映画でもないし、大規模な銃撃戦だとか、手に汗握る取引だとかはほとんど無し。のっぺりと進んでなんか歯にかかったまま終わる映画でした。
内容も似てるけどさっきあげたパララックス・ビューも後味悪く終わったっけなぁ。
まあ向こうに長く住んでたわけでもなく犯罪事情や政治にも疎いワシが見てもなぁって感じの映画でした。
そういうのに詳しい人が見れば「あ、これは〜〜を皮肉ってるな。」とか思えたのかもしれませんね。
個人的には犯罪への否定的表現と国家の衰退(というか国家の模範の衰退か?)を表現してる映画だと思いました。
過剰な暴力的表現と、その暴力への無力さは考えさせられることがありました。
原題はNo country for old men。このタイトルもアメリカの模範的な物の衰退を皮肉してるんじゃないかなって思いました。