おかしな夢をよくみる

最近おかしな夢をよくみる。

今日見た夢の舞台はロシアだった。

私は山の頂上で猫と遊んでた。

すると猫が足を滑らせてか、崖から落ちていった。

そのときふとその遊んでた場所が幅50cm程度の細い所で両側がおそろしく切り立った崖だということに気がついた。

遠くから白いふわふわの猫が近づいてきたので撫でているとまた、落ちていった。

仕方ないのでバランスをとりつつ前に進んだ。

いつのまにか崖は消え道は太い樹の枝になっていた。

バランスをとりつつ先に進んでいくと、どうやら私と同行していたらしい女の人がスイスイと枝の上を渡っているのを知った。

私はおそるおそる進み、ついに渡りきることができた時、同行していた女性や私についてきていたカメラマンらとひとしきりの感動を味わった。

ふとあたりを見渡すとそこは広い公園であることに気づいた。

先ほど枝を渡り歩いた大樹や、巨大な広葉樹が生えていて地面は芝に覆われていた。

ふと同行していた女性が声をあげ、「イチョウだ!!」と叫んだ。

女性が指差した方向を見ると確かに10mはあろうか立派なイチョウの樹が黄色い葉をつけ立っていた。

そして彼女がイチョウの樹に見とれている間、私はふと、後ろに動物の気配を感じた。

振り返ると小柄なヤギの姿があった。

私は地面にたまたま落ちていた緑色の何かの丸い木の実をヒョイと投げるとそのヤギはまるで獲物を捕食するカミツキガメのようにバクリと木の実に食いついた。

私はそのヤギの頭を撫でると、私に同行していた女性が一連の流れを見てか目を輝かせながら拍手を送っていた。

そして不意に、肩を叩かれ、振り向くと、いかにもインド人ですよとでもいいたげなターバンを巻いた肌の浅黒い男がいた。

つたない日本語で「もっと、オモシロイノ、ある」と話しかけてきたのだ。

私は公園を散策していたかったので興味がない由を伝えようとしたが、同行していた女性が、「それなら是非見てみたい。」とインド人に芸を要求した。

するとどういうわけかインド人がヤギに接吻し、息を送るとヤギが風船のように膨らみはじめ、腐敗した鯨のように、突くと破裂してしまうんだろうな。とわかる程に膨張した。

インド人は「直に治る。」といいどこかへと歩いていった。

私は悲惨にも膨れ上がり身動きのとれなくなったヤギをひとしきり観察したあと、呆然と立ち尽くす女性には声をかけず別のものを探そうと歩みを進めた。

するとまた例のインド人に出くわした。手には軍鶏を抱えていた。なるほどこんどは軍鶏を膨らますんだなと思い見ていると、案の定軍鶏に接吻し空気を送り始めた。

するとヤギと同じく軍鶏もふくれ始め、ついにはバランスボールのように膨れ上がった。私はまたこれか、と内心呆れつつ見ていたが、それを察してかインド人は「今度はもっとすごい。」と言い膨れた軍鶏に針を刺した。

軍鶏は穴の風船のように空気の出る音をたて、その大きく膨れた体とは不釣り合いになった翼をインド人に掴まれ、ブルンブルンと暴れていた。

そして軍鶏の反撃か、インド人に軍鶏の爪が刺さった。インド人は「あっ」と驚き軍鶏の翼を掴む手を離した。

すると軍鶏は残り少ない命を察してかはたまたただ本能的にそうしたいだけなのか、あたりを自由気ままに駆け巡った。

そして体も小さくなってきていた頃、見覚えのある物の上に飛び乗った。先ほどインド人が膨らませたヤギであった。

軍鶏はヤギの上に飛び乗ると、翼を羽ばたかせヤギの膨れて薄くなった皮膚に爪を食い込ませた。

この後起こることを察してかインド人は、「やってしまった…」と言わんばかりに後悔の表情を浮かべ、軍鶏に引っ掛かれた腕の傷を押さえていた。

そして軍鶏はヤギの上で躍りを披露し、突然その動きを止めた。するとまるで軍鶏の死を祝うかのように、パァン!と破裂音が鳴り、ドロリとヤギと血と臓器がこぼれ落ちた。

こぼれ落ちた先は水が浅く流れる水路だった。

血が水路を色づけ、先にある噴水へと流れていった。

そして私に同行していた女性がヤギの死体をはみ出た臓器と共に抱き上げた。

その表情は暗く、インド人に芸を要求した己の過ちを悔いているものだと感じた。

そして目が覚めた。スッキリした目覚めだったので思いきりのびをすると、脇腹をつった。